英語で海外に問い合わせるときに便利な表現を学ぼう

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日常生活で何か問題が起きたときや、購入を検討している商品に関する疑問など意外と「問い合わせ」をする機会は多いものです。連絡方法は、電話だったりメールやチャットだったりとさまざまな方法がありますが、国内にとどまらず海外のサービスや商品を購入する人も増えているのではないでしょうか。

海外に問い合わせをするときはよほど緊急のことでもない限り、メールや問い合わせフォームを利用することがほとんどですよね。初めて問い合わせするときは、全て英語で書かれたホームページに慣れなくてどこに連絡先があるのかわからないこともあると思います。

問い合わせ先の探し方や問い合わせに関する英語表現を学んで、いざというときのために準備しておきましょう。

「問い合わせ」って英語でなんていう?

「問い合わせ」の一般的な英語表現はcontactとinquiry/enquiryの2種類があります。これらの単語や関連して頻出する表現について使い方などをみてみましょう。

1. contact

「問い合わせ」のもっとも代表的な単語が「contact」です。contactは学校では「接触する」という意味で学んだと思います。日本語でも同様に「コンタクトをとる」という言葉を使いますよね。動詞の「コンタクトをとる」という意味以外にも、名詞で「コネ」「連絡先」という意味があり、こちらは日常会話でもよく使われるので覚えておきましょう。

2. enquiry/ Inquiry

contactが人や連絡先を指すことに対し、enquiry/Inquiryはそのものズバリ「質問」「問い合わせ」の意味です。この2つの単語はどちらでも同じ意味に使えます。

ただしアメリカではInquiryが圧倒的によく使われるので、普段enquiryという単語を目にしない人も多く、スペルミスだと思われることもあるようです。
一方イギリスやオーストラリアでは、次のような意味合いの違いを意識する人も多いようです。この機会に意味の違いをしっかり頭に入れておきましょう。

厳密な意味合いの違いと使い方の例は次のとおりです。

「一般的な質問」enquiry

I would like to make an enquiry about your new product XZ.
(御社の新製品XZについてお問い合わせしたいのですが)

Please quote your reference number when making an enquiry.
(お問い合わせの際には照会番号をご連絡ください)

「make an enquiry/inquiry about〜」で「〜について問い合わせる」というイディオムになります。

「公式の調査や取り調べ」Inquiry(アメリカでは一般的な質問にも使われる)

An inquiry was set up to determine the cause of the accident.
(事故の原因を測定する為に調査が行われた。)

The inquiry found illegal access from outside the company.
(調査によって社外から不正のアクセスが認められた)

I have made numerous inquiries about the ticket price.(一般的な問い合わせの例)
(チケット代について何度も問い合わせをした)

英語の問い合わせ先をどう探す?

日本語のサイトであれば、「お問い合わせ」や「カスタマーサービス」から問い合わせることができますが、英語のサイトでわかりにくい場所に連絡先やフォームが掲載されている場合はどうしたらいいのでしょうか?その場合は次のような項目から探してみましょう。

1. Contact Us

英語の問い合わせは「Contact Us」と書いてあることが多いです。日本語にそのまま訳すと「私たちに連絡を」ですが、つまり「お問い合わせ」ということです。

ただ「Contact Us」は一般的な消費者向け問い合わせ用であり、事業提携やメディア掲載などビジネスに関する問い合わせは「Partner with us」(私たちと提携を)「For Partners」(事業者向け)「 For Media」(メディア向け)「For Enterprise(企業向け)」などと別の連絡先が掲載されていることも稀ではありません。

もしこのような事業者向けの連絡先が特に掲載されていない場合は、「Contact Us」の問い合わせフォームや記載の連絡先から用件を伝え、担当者から連絡をもらえるよう依頼する、あるいは担当者の連絡先を尋ねるといいですね。

2. FAQの中のリンク

問い合わせ先が見つけにくい場所にあることも多々あります。その場合は、「FAQ(Frequently Asked Questions=よく聞かれる質問)」の中で探してみましょう。その中に連絡先についての質問に答える形で掲載されている形や、質問・答えのリストの一番下にある場合があります。

質問の答えの中にある場合は、探すのがなかなか大変なこともあるかもしれませんが、検索窓があれば、そこに「contact」と入れると比較的簡単に見つかります。

3. HPサイトマップから探す

パッと見て問い合わせ先が掲載されていない場合、サイトマップから探す方法もあります。サイトマップはトップページ最下部に小さく「Sitemap」と書かれていたり、プルダウンメニューの下の方に載っていることが多いようです。

サイトマップをクリックするとホームページに掲載されているカテゴリー一覧が出てくるので、そこで「Contact Us」「Contact」「For Customers」など問い合わせ先が掲載されていそうなものがないか探しましょう。特に何層にもカテゴリーが分かれている複雑なホームページの場合に、知りたい情報を簡単に探せるので問い合わせ目的以外にも参照すると便利です。

4. Our shops/branchなどの各店舗情報

稀に会社全体を統括するカスタマーサービスというものがなく、各店舗や支店に問い合わせるようになっている場合もあります。その場合は「Our Shops(店舗)」「Our Branches(支店)」「 Store Locator(店舗検索)」などを見ます。

これは特に特定の商品の在庫を確認したいときに便利です。ある店舗に在庫の問い合わせをして、そこにはなくてもほかの店舗にないかチェックし、「○○店にならある」といったことを教えてくれます。また、商品によってはネットのみの特別販売品で、実店舗に置いてないこともあります。特定の商品の在庫を確認するときは、型や色よりも商品番号を伝えることが一番確実です。

あと実際に体験したことなのですが、銀行にアポイントメントを取って担当者に会う必要がある場合、支店によって混み具合がまちまちだったりします。一番近い支店で予約を取れるのが一ヶ月先と言われ、別の支店に電話をしてみたら数日後の枠で予約できた、なんてこともありました。留学や駐在で海外に住む予定がある人は、そういったことも頭に入れておくといいですね。

英語で問い合わせてみよう

最後に実際に問い合わせをする場合に覚えておくと便利な表現を学習しましょう。

1. メールの場合に使う件名

おそらくほとんどの人が問い合わせをメールですると思います。メールの件名には次のようなフレーズを書くと一目で問い合わせであることが明確になります。

Enquiry/Inquiry regarding…(〜に関する問い合わせ)

regardingは「〜に関して」という意味で、ビジネス文書でよく使われる表現です。
concerningと入れ替えても使うことができます。regardingのあとは名詞あるいは名詞節になることに注意しましょう。

またメール件名は新聞記事のタイトルのように、余計な文言をできるだけ省いた「短く簡潔で一目でわかる」文章が適切です。冠詞は省けるところは省きます。

Enquiry/Inquiry regarding your new product ABC
(御社の新製品ABCに関する問い合わせ)

Enquiry/Inquiry regarding delivery method
(配送方法に関する問い合わせ)

Enquiring/Inquiring about…(〜についての問い合わせ)

enquiry/inquiryの動詞の進行形を使ってもタイトルを作ることができます。

Enquiring/Inquiring about the new feature of ABC
(ABCの新規機能に関する問い合わせ)

Enquiring/Inquiring about room availability
(部屋の空き状況に関する問い合わせ)

Request for…(〜の依頼)

enquiry/inquiryの代わりにrequest forも「〜に関する依頼」という意味で問い合わせをするときに便利な表現です。

Request for booking confirmation
(予約確認依頼)

Request for quote
(見積もり依頼)

2. 問い合わせるときに便利な表現

では実際に問い合わせをするときのメールの本文や電話で問い合わせる場合に使える表現を学びましょう。

I would like to enquire/inquire about…(〜についてお問い合わせしたいのですが)

I would like toは何かを丁寧に依頼するときに便利な表現です。I want to enquire/inquire aboutは直接的でぶっきらぼうな印象になるので、依頼をするときはI would like toを使います。

I would like to enquire/inquire about the price of the upcoming event.
(今度のイベントの料金についてお尋ねしたいのですが)

I would like to enquire/inquire about your cancellation policy.
(御社のキャンセル規定についてお尋ねしたいのですが)

I would be interested in finding more about…(〜について知りたいのですが)

「I would be interested in+動詞進行形」は「〜に興味があるのですが」という意味ですが、これも問い合わせに使える便利な表現なので覚えておきましょう。

I would be interested in finding more about your new service.
(御社の新サービスについてもう少し知りたいのですが)

I would be interested in finding more about your summer camp.
(サマーキャンプについてもう少し知りたいのですが)

I would appreciate it if you could send me some information on…
(〜について情報を送っていただきたいのですが)

「I would appreciate it if〜」は「〜をしていただけたらありがたいのですが」という意味です。これも丁寧に依頼する場合に覚えておくと便利な表現です。appreciateの後にitをつけるのを忘れないようにしましょう。

I would appreciate it if you could send me some information on your English language course and optional activities.
(御社の英語コースとオプショナルアクティビティについての情報をお送りいただけるとありがたいのですが)

I would appreciate it if you could send me some information on scholarships.
(奨学金に関しての情報をお送りいただけるとありがたいのですが)

I have some questions about…(〜について伺いたいのですが)

直接的に質問したい場合や、電話での問い合わせには「I have some questions about」を使うといいでしょう。

I have some questions about your curriculum.
(カリキュラムについていくつか質問があります)

I have some questions about your quote you sent me on 1 Feb.
(2月1日に送っていただいた見積もりに関していくつか質問があります)

I am calling because…(〜の理由でお電話を差し上げています)

電話で問い合わせに使えるシンプルな表現です。まず電話をしている理由を簡潔に述べると、その後の話もスムーズですね。

I am calling because I would like to confirm if my order has been placed correctly.
(注文がきちんとされているかの確認でお電話を差し上げています)

I am calling because I got overcharged. I guess you billed me twice by mistake.
(余分に支払いがされたのでお電話しています。間違って二重請求されたと思うのですが)

まとめ

英語での問い合わせは日本語と同じように、単刀直入に連絡をしている理由を明示します。電話だとその場で済むことが多いですが、メールや問い合わせフォームからでは何度かやりとりをすることになるかもしれません。この記事ではまず最初に問い合わせる時に便利な表現をご紹介しました。実際に使ってみることが英語の上達には必要なので、機会を見つけてぜひ問い合わせをしてみましょう。

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