makeと聞くと「作る」、「メイク」という文字を見ると「お化粧」をイメージするかもしれませんね。しかし、実際の日常会話では「作る」の意味で使われるより、前置詞や副詞などを伴って熟語として使われる方が多いかもしれません。ここではネイティブのように使いこなすために、makeのフレーズをまとめていきます。参考にしてみてください!
「make=作る」とは限らない
日本語「作る」が必ずしもmakeにはならない
makeの基本的な意味は「作る」ですが、日本語の「作る」が必ずしもmakeになるとは限りません。
例:
・夕食を作るの「作る」はcook
・ケーキを作るの「作る」はbake
・列を作るの「作る」はform
・製品を作るの「作る」はproduce
・野菜を作るの「作る」はgrow
もちろん、それぞれ「料理する」「焼く」「形成する」「製造する」「栽培する」という他の言葉もありますが、日本語では「作る」という言葉が広く使われています。
英語makeが必ずしも「作る」にはならない
makeは「材料に手を加えて形を変える」というイメージです。そのため、makeが必ずしも日本語の「作る」になるとは限りません。しかし、どれも「何かをして新たな何かを生み出す」というイメージには当てはまります。
例:
・I’ll make your coffee. (コーヒーを淹れる)→淹れる
・I want to make money.(お金を稼ぎたい)→稼ぐ
・Do you make your bed every morning? (毎朝ベッドを整える?)→整える
・You made a high score! (高得点をあげたね!)→得る
・Two and five make seven. (2たす5は7)→になる
・Did you make the team? (チームに入れた?)→メンバーになる
・Please make a fire. (火をおこしてください)→生じさせる
・Her last novel made her. (彼女は最後の小説で成功した)→成功させる
・I don’t know what to make of it. (それをどう考えたらよいか分からない)→考える
・Can we make the airport in 20 minutes? (20分で空港に着けるかな?)→(なんとか)たどり着く
全てをご紹介できませんが、「make=作る」とは限らないことをしっかり覚えておきましょう。
makeを使ったフレーズ
ネイティブが頻繁に使うフレーズ
まず、ネイティブが日常的に使うフレーズからご紹介します。
make sense(意味をなす)
肯定の場合は「なるほど」
例:
A:What’s wrong with you? (どうしたの?)
B:I broke up with my girlfriend last night. (昨夜、彼女と別れたんだ)
A:That makes sense…. (なるほどね…)
That makes senseは略してMake sense(そういうことね)と使ってもいいでしょう。
疑問の場合は「分かりますか」
例:
Does it make sense so far? (ここまでは分かった?)
Can you make sense of what she’s saying? (あなたは彼女の言っていることが理解できる?)
このような質問の答えは、以下のようになります。
例:
Yes, it does. (はい、分かります)
It makes a lot of sense.(ええ、理解できます)
It all makes sense now. (それで全てのつじつまが合うよ)
否定の場合は「意味が分からない」「道理にかなっていない」
上記の質問の答えがNoなら、以下のように言いましょう。
例:
No, it doesn’t make sense. (いいえ、分かりません)
This sentence doesn’t make sense at all. (この文章は全然意味が通じない)
What she says doesn’t make any sense. (彼女の言うことは意味をなさない)
make sure(確かめる)
例:
Please make sure of a fact. (事実を確かめてください)
Don’t you mind if I make sure about that? (私がそれについて確認しても構いませんか?)
make it(間に合う・都合をつける・やり遂げる)
例:
You will make it to the plane if you hurry up. (急げば飛行機に間に合いますよ)
Can you make it? (都合がつきますか?)
He couldn’t make it as a lawyer. (彼は弁護士として成功できなかった)
このフレーズは、励ます際にも以下のように使われます。
例:
You can make it! (あなたならできるよ!)
You will make it! (必ず成功するよ!)
ちなみに、英語で励ましの言葉をかける際には、ソフトな表現(may, might, maybe, I think, I hopeなど)を用いるのがマナーです。反対に、should, had betterなどの威圧的な表現は避けるようにしましょう。
例:
You might want to apologize to him. (彼に謝った方がいいかもしれないね)
Maybe that can help you. (それが役立つかもしれないよ)
make a(n) ~(~を行う)
非常によく使われるので、覚えておくと表現の幅が広がります。
例:
・make a decision (決定する)
・make a mistake (誤る)
・make an effort (努力する)
・make an offer (申し出る)
・make an appointment (アポイントをとる)
・make an excuse (言い訳をする)
・make an impact (影響を与える)
・make a promise (約束する)
・make a sound (音を立てる)
・make a choice (選ぶ)
・make a booking/reservation (予約する)
・make a change (変化をもたらす)
・make a difference (違いが生まれる)
We need to make more of an effort. (我々はもっと努力する必要がある)
He made a big mistake. (彼は大きなミスを犯した)
She will make a good choice. (彼女はよい選択をするだろう)
上記のbig mistakeやgood choiceのように形容詞を伴うと、さらに表現の幅が広がるでしょう。
覚えておきたい熟語
次は、前置詞や副詞を伴ったmakeの句動詞(phrasal verb)です。
make up (化粧する/作り上げる/でっち上げる/仲直りをする)
make upというと「化粧をする」というイメージが強いかもしれませんが、「化粧をする」の意味であれば名詞のmakeupが使われます。
例:
She puts on too much makeup! (彼女は化粧が濃いね!)
He made himself up for the part. (彼はその役のために扮装した)
You’re making up a story! (でっち上げだ!)
I want to make up with my friend. (友達と仲直りしたい)
make up for (埋め合わせる)
例:
I’ll make up for it. (今度、埋め合わせするよ)
You must make up for lost time. (君は遅れを取り戻さなければならない)
make for (に進む・を促進する)
例:
I made for the nearest bank. (一番近い銀行を目ざして進んだ)
make out (見分ける・うまく行く)
例:
I couldn’t make the people out in the dark. (暗闇で人の顔が見分けられなかった)
Can you make out that word? (その単語が読める?)
I’ll make out! (うまくやるさ!)
make out of/ be made of /be made from (~から作る)
例:
He makes shoes out of leather. (彼は革で靴を作る)
Her jacket is made of leather. (彼女のジャケットは革でできている)
Japanese Sake is made from rice. (日本の酒は米から作られる)
上記3つの違いは、make out ofが「材料から~を作る」、be made ofが「~(材料)でできている(~製)」、be made fromが「~を原料として作られる」です。似ているので違いをしっかり理解しておきましょう。
make off (急いで去る)
例:
I don’t know why she made off in the opposite direction. (彼女がなぜ反対の方向に急いで逃げたのか分からない)
A group of teens tried to make off with a safe. (10代の一団が金庫を盗もうとした)
make off with ~で「~を盗む」「~を持ち去る」という意味です。
make ~ into …(~を…に作り替える)
例:
She made the strawberries into jam. (彼女はイチゴでジャムを作った)
I will make something I like into my job. (好きなことを仕事にする)
使役のmake
最後に使役のmakeについて解説します。
make+人+動詞の原形/形容詞
makeはフレーズとして頻繁に使われますが、「使役」の用法も担っています。使役とは、人を使って何かをさせること、つまり「~させる」という表現です。基本は「make+人+動詞の原形」の形です。
make+人+動詞の原形の場合
例:
He made me go. (彼は私を[無理やり]行かせた)
The teacher made her write an essay as punishment. (先生は罰として彼女に反省文を書かせた)
My younger sister made me pay for lunch. (妹は私に昼ごはん代を払わせた)
make+人+形容詞の場合(人を形容詞にする・形容詞になる)
例:
This song makes me happy. (この歌は私を嬉しくさせる)
That news made him sad. (そのニュースは彼を悲しませた)
He always makes me angry. (彼はいつも私を怒らせる)
使役have・letとの違い
使役にはmakeの他にhaveとletがあります。この機会に違いを明確にしておきましょう。
・make+人+動詞の原形:強制(強制的に)人に~させる
・have+人+動詞の原形:依頼(義務や仕事として)人に~してもらう
・let+人+動詞の原形:許可(やりたがっている)人に~させてあげる
例:
I made my children clean the room. (私は子どもたちに部屋の掃除をさせた)
I had my children paint the wall. (私は子どもたちに壁を塗ってもらった)
I let my children have their own way. (私は子どもたちに好きなようにさせた)
日常会話では以下のような表現も多く使われるので、併せて覚えておきましょう。
Let me think/see/go/know (考えさせて・見せて・行かせて・知らせて)
まとめ
makeは基本的な動詞ですが、使いこなせるようになると表現の幅が一気に広がります。ご紹介したフレーズや例文からmakeのイメージをつかんでみてください。もちろん、多くの用法があるので全てを使いこなせるようになるには時間がかかりますが、1つずつ確実に自分のものにしていきましょう。
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