「英語をぺらぺら話す」を実現するために「捨てる」べきモノとは?

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「英語を話す」ということが、多くの日本人英語学習者の最終目標の一つであるはずです。言い換えれば、英単語を覚えているのも、英文法を学んでいるのも、「英語を話せる」を実現するためでしょう。

しかし実際には、「英語を話せる」を実現する前に英語学習に挫折してしまう人や、多くの時間をかけても「英語を話せる」ようにならずに苦しんでいる人も多くいるようです。

私の印象では「英語を話せる」を実現する上での大きな障害に「英語完ぺき主義」があるように感じます。今回は、多くの人が陥ってしまっている、この「英語完ぺき主義」についてお話します。

学生時代に叩き込まれた「英語完ぺき主義」

学生時代の英語のテストで、He play baseball.と定期テストなどで解答して、減点、もしくは不正解とされたことは誰にでもあるはずです(正しくはHe plays baseball.)。その他にも、What a beautiful flower! のエクスクラメーションマーク(!)の付け忘れなども即減点、He reached to the station. (正しくは to 不要) などは意味をなさない英文と同じ扱いがされていました。

実際にはこのような英語でも十分ネイティブには伝わります。いや、理解できないネイティブはいないと言っていいでしょう。しかし、日本の学校や入試では、厳格な減点主義と平等主義に基づき、一律にこのような些細なミスさえも減点されてきたのです。

「英語を話せる」の実現のためには、学生時代の「英語完ぺき主義」に基づいた「正しい英語か正しくない英語か?」という観点から脱却する必要があります。英語を「伝わる英語か伝わらない英語か?」という観点から考えるべきなのです。

「英語を話せる」には「正確さ」と「流暢さ」のバランスが大切

伝わる英語を話すうえで欠かせないのが、「正確さ」と「流暢さ」です。多くの方もこのことについては理解されているようですが、そのバランスを間違って認識されている方が多くいるように感じます。

先述した「英語完ぺき主義」により、日本人は「正確さ」をとても気にする傾向があります。そのため、どうしても「流暢さ」が失われているのです。極端に聞こえてしまうかもしれませんが、日本人の英語学習者の考え方は「正確さ」9割、「流暢さ」1割というイメージです。これを少なくとも「正確さ」5割、「流暢さ」5割と意識することで、「英語を話せる」にずいぶんと近づけるはずです。

ネイティブの許容範囲はかなり広い

私は学生時代に海外留学などの経験もなく、日本の学校でのみ英語を学んできました。つまり、「英語完ぺき主義」に基づいて英語を学んできたのです。ですから、自然と「正確さ」を意識しすぎた学習をずっと続けてきました。もしかしたら、今でも「正確さ」を意識しすぎた学習をしているかもしれません。

ただ、英語を話すときに一つだけ心掛けていることがあります。それはネイティブの「許容範囲」についてです。ここで言う「許容範囲」とは、こちらの英語の間違いをどこまで「許容して」理解してくれるかという範囲のことです。このネイティブの「許容範囲」は、多くの場合、日本人が考えているものより広いと考えて間違いないです。学校のテストでは絶対に不正解となるような英語でも、ネイティブは全く問題なく理解してくれることは多々あります。

このネイティブの許容範囲の広さを理解しておくことが、「流暢さ」を手にする上でとても大切なことなのです。

ぜひみなさんも、自分の英語の「正確さ」を気にしすぎず、どんどん英語を話してみてください。そうすることで自然に「流暢さ」が身につくはずです。

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