ストレートな物言いで相手を傷つけない英会話マナーを身に着けよう

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普段の会話の中で、相手の言葉に「なんだか刺々しい言い方だな」「そんな言い方しなくても!」と感じることってありますよね。ほど良いコミュニケーションをとるのは日本語でも難しいときがあります。母国語ではなく、表現の方法や語彙の限られる英語だったらなおさら。私たちが英語で話すときも、知らず知らずのうちに失礼な発言を連発してしまっているかもしれません。

例えば、失業した知り合いについて話す時、「あの人クビになったらしいよ」はあまりにも直接的すぎますよね。少し表現を和らげて、「職を失った」や「離職中」に言い換えたほうが無難でしょう。内容が同じでも、言葉の選択によって、相手への伝わり方は大きく変わります。

日本語でも婉曲という表現方法がありますが、英語にもsoft expressionsまたはeuphemismsと呼ばれる、物事を柔らかく伝える表現があります。言葉の言い換えで相手に与える印象を柔らかく。今回は英語でソフトに物事を伝える表現を紹介します。

died→passed away 重すぎる事実を柔らかくする言い換えフレーズ

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「死」を表すsoft expressions:
died→ passed away/did not make it

いきなり重い話ですが、「死」というシビアな現実を直接的に表現するのを避ける傾向にあるのは万国共通です。同僚の親族がなくなったというシチュエーションで、Her mother died. [彼女のお母さんは死んだ]と他の同僚に言うのはあまりにも直接的でしょう。このような場合、Her mother passed away. [彼女のお母さんが亡くなりました]として、died(死)という表現をpassed awayに言い換えます。

交通事故で手術後に担当医が現れ、患者が亡くなったことを遺族に告げるシーン。映画やドラマのようなシーンですが、医師はこんな表現をするはずです。

He did not make it.
(彼はお亡くなりになりました)

医師はこのように言うことで、患者の死を間接的に表現しているのです。

同じような表現として使えるのが「no longer with us.」です。

She is no longer with us.
(彼はお亡くなりになりました)

と言えば、「もう自分たちとは一緒にいない」ということで、亡くなってしまったことを伝えることができます。

「助けてください!」にも深刻度がある:
help→give me a hand

あなたは「手を貸してほしい」「力を貸してほしい」をどう表現しますか?Can you help me?と相手に聞くと、聞かれた相手は事態が深刻そうに感じてしまいます。相手にプレッシャーを与えずに、協力をお願いするには

Can you give me a hand?
(力を貸してほしい)

が適当でしょう。この表現はかなり一般的で、頻繁に耳にするフレーズです。覚えておくと尋ねられた時に戸惑わなくてすむでしょう。

トイレに行きたい!どう伝えれば失礼じゃない?

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「お手洗い」に相当する表現は?
washroom, toilet→little boys room/ladies’ room

「外出先でトイレに行きたくなった。」緊急事態ですが、レストランなどでは、周囲に不快な思いをさせないように、トイレの場所を聞き出したいところです。店員にトイレの場所をたずねるとき、「toilet」という言葉はあまり使われません。

日本語では「お手洗い」と言い換えますが、英語では男性なら「little boys room」、女性なら「ladies’ room」と表現します。

Where is the little boys room?
(男性用のお手洗いはどこですか?)

また、女性ならではの言い方もあります。数人で食事などをしている際にトイレに行きたくなって席を離れる際、Going to ladies’ roomというのも良いでしょうが、さらに婉曲的にいうなら、

I’m just going to powder my nose.
(ちょっとお手洗いにいってきます)

と表現するとよりスマートなので覚えておきましょう

「Got fired」はツラすぎる・・・職を失ったことを表現するフレーズ

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解雇された、休職中、相手を傷つけないように表現する:
got fired→laid off/between jobs

昔の友人にばったり会ったとき、近況をたずねると相手が失業していた・・・・・・あまり起きて欲しくない事態ですが、そのことを後日共通の友人に伝えるとしたら、どんな言い方が考えられるでしょう。よく聞く「He got fired.」は、率直すぎて、失業中の友人に対して申し訳ないと思うかもしれません。

客観的に事態を述べているニュアンスを出しつつ、失業というシビアな状態をソフトに表現するためには、「He is laid off.」がいいかもしれません。

職場の同僚が仕事を辞めてしまった場合についても考えてみましょう。他の同僚に聞かれた時は、「He is no longer with us.」と言えば、彼が仕事を辞めてしまったという寂しい現実を婉曲的に表現できます。「no longer with~」は、亡くなったことを伝える表現でも出てきましたが、そこは前後の文脈と状況で判断できますよね。

また、between jobsという言い方も覚えておきましょう。これは仕事と仕事の間にいるということで、日本語の「離職中」という言い方に近いニュアンスかもしれません。He is between jobs.と言えば、失業をはっきりと連想させる言い方ではないので、He is laid off.よりもさらにソフトな表現になるでしょう。

太った?をさりげなく聞くフレーズ:
fat→full-figured

英語で、体重の重そうな様子を表現するなら「fat」が一般的ですよね。でも、fatと表現してしまうと、直接的すぎて失礼になってしまうことがあります。

そんなときに使いたいのが「full-figured」という表現です。「ゆったりサイズ」というニュアンスで使われる「full-figured」は、日本語で言うところの「恰幅がいい」でしょうか。久しぶりに会った友人の体重が増えたように感じても、You got fat.というのはあまりに危険です。

You become full-figured.
(もう少しゆったりサイズがいいですね)

と言うのが無難でしょう。

まとめ

「死」や「解雇」などのネガティブな事実を遠回しな表現にすることでワンクッション入れて柔らかくする。こうした表現は日本語でも英語でも共通の考え方のようです。はっきり言うのがはばかられる表現を、間接的な表現に変換する言葉を知っておくと、表現の幅も広がるでしょう。

相手を傷つけるかもしれないシチュエーションでsoft expressionsを使うことができれば、より丁寧で細やかなコミュニケーションがとれるようになるでしょう。

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