美術・芸術を英語で語ってみよう!すぐに使えるアートな英語フレーズ

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最近は、美術館や博物館を訪れるだけではなく、さまざまな形式で世界各国のアートを楽しめるようになりました。

絵画をはじめ、劇場で楽しむ舞台作品や映画作品など、あらゆる芸術を彩る美術は、その美しさを楽しむだけではなく、世界各国の歴史や文化背景を学ぶことができます。そして、海外で生まれた美術・芸術作品を知ることで、アートな英語も一緒に学べてしまいます。

そこで今回は、芸術の世界を最大限に楽しむために役立つ専門用語や便利フレーズをご紹介します。

アートと英語を一緒に学んで、世界中の文化を楽しみましょう!

まずは基本から!美術専門用語を学ぼう

海外の有名画家の名前は何人か思い浮かぶけれど、美術について詳しいことはよくわからない、という人も多いですよね。実は、基本のポイントをおさえるだけで、美術・芸術作品の理解を一気に深めることができます。

ここでは、美術専門用語の基本を英語で学んでいきましょう。

作品の種類

美術作品の中には、さまざまな種類があります。
まずは、作品の種類を英語でどのように言えばいいのかを、まとめて確認しておきましょう。

・絵画:Painting (ペインティング)
・版画:Print (プリント)
・デッサン:Drawing (ドゥローイング)
・彫刻:Sculpture (スカルプチャー)
・陶芸:Pottery (ポタリー)

スタイルや時代

学生時代の歴史の授業で、それぞれの時代で反映した美術のスタイルについて学んだ記憶がある人もいるかもしれません。

ここでは、代表的な美術のスタイルを表す専門用語を時代別に発音とセットで確認してみましょう。

<古代 / Ancient (エンシエント)>
古代ローマ:Roman (ローマン)
ギリシャ:Greek (グリーク)
エジプト:Egyptian (エジプシャン)

<中世・近世 / Medieval(ミディーヴァル)・Early modern (アーリー モダン)>
ルネッサンス:Renaissance
バロック:Baroque
ロココ:Rococo

<近代 / Modern(モダン)>
写実主義:Realism (リアリズム)
印象派:Impressionism (インプレッショニズム)
ローマン主義:Romanticism (ロマンティシズム)
キュビズム:Cubism (キュビズム)
抽象表現主義:Abstract Expressionism (アブストラクト エクスプレッショニズム)

テーマや素材

美術作品で描かれている題材(テーマ)や、どのような素材で創作されているのかを知るのも、美術鑑賞の楽しさです。
ここでは、テーマや素材の英語表現を確認してみましょう。

<テーマ>
・風景:Landscape (ランドスケイプ)
・肖像:Portrait (ポートレイト)
・抽象:Abstract (アブストラクト)
・静物:Still life (スティル ライフ)
・具象:Figurative (フィギュレイティヴ)

<素材>
・油彩:Oil (オイル)
・水彩:Watercolor (ウォーターカラー)
・アクリル:Acrylic (アクリリック)

「いつ作られた」「どんなスタイルの」「どんなテーマ・素材」の「どの種類の」作品なのか、この4点を説明するための専門用語を英語で理解しておくと、それだけで美術作品の基本をおさえることができますね。

映画や舞台がもっと楽しくなる!映画美術・舞台美術の英語

美術館などで展示されている絵画以外にも、あらゆる場面で美術が使われています。例えば、劇場で楽しむ演劇やミュージカルといった舞台作品や、映画でも「美術」は大切な役割を果たしています。

ここでは、映画や舞台で使われている美術に関連する英語を確認してみましょう。

映画や舞台の「美術」って何?

映画や舞台の世界における「美術」とは、具体的にどのようなものを指すのでしょうか?

簡単にまとめると、大道具・小道具と呼ばれる、映画・舞台作品で使われる場面を装飾するもの全般を指します。「大道具」には、場面の設定の基盤になる建物など規模の大きなものが含まれ、「小道具」には、演者が手にするものから、その場面で使われる細かい物品など多岐に渡ります。

また、演者のファッションやメイクも「美術」の一部とされ、作品を装飾するもの全般を意味しているということです。

「セット」「大道具」「小道具」は英語で?

映画や舞台で語られる物語の設定を視覚的に補助するための「セット」「大道具」「小道具」などは、英語でどのように表現するのかを確認してみましょう。

・セット:Set / Setting (セッティング)
・大道具:Large props (ラージ プロップス)
・小道具:Props (プロップス)

実際の現場では、「大道具=セット」という考え方で使われていることも多いようです。

ちなみに、「映画美術」「舞台美術」は次のように英語で表現します。

・映画美術:Production Design (プロダクション デザイン)
・舞台美術:Stage Design (ステージ デザイン)

映画や舞台の世界では、「美術=デザイン」という表現をするのは興味深いですね。

「衣装」「メイク」は英語で?

映画や舞台では、演者の「衣装」や「メイク」も美術の一部に含まれています。それぞれ英語ではどのように表現するのか、確認してみましょう。

・衣装:Costume (コスチューム)
・メイク:Makeup (メイクアップ)
・特殊メイク:Special effects makeup (スペシャル イフェクト メイクアップ)

このような用語を知っておくと、映画のエンドロールを見るだけで、その作品がどのように製作されたかという裏側も理解できるようになります。

美術・芸術作品を説明してみよう!使い回せる便利フレーズ

基本用語を学んだら、実際に美術・芸術作品について説明してみることで、それぞれの単語や表現を定着させることができます。

ここでは、美術・芸術作品を説明するときによく使う便利フレーズを学んでいきましょう。

「これは〇〇時代の△△の作品だよ」

作品が生まれた時代や画家(芸術家)を表現するときは、次のようなフレーズを使います。

This is a Monet’s work painted in the early modern period.
(これは、近世のモネの作品だよ)

「painted(描かれた)」の部分を「created」にすると「創作された」という意味に変えることができ、絵画以外の芸術作品に応用することができます。

「〇〇の作品の特徴は、〜だ」

あらゆる作品に触れる中で、画家(芸術家)の作風について説明するためのフレーズも役立ちます。

The characteristic of Picasso’s work is the style of Cubism.
(ピカソの作品の特徴は、キュビズムのスタイルだ)

「特徴」と聞くと、「feature」という単語をイメージする人もいるかもしれません。そっくりな「feature」と「characteristic」は次のように区別しておくとよいでしょう。

・feature:外面的な特徴・形状
・characteristic:内面的な特徴・特性

ひとつのテーマから関連する表現をまとめて覚えておくと、効率よく語彙力を高めていけますね。

「これは、〇〇の手法で描かれた作品だね」

より細かい作品の説明には、手法に関する表現を使うことができます。

This is an artwork drawn in a medieval manner.
(これは中世の技法で描かれた作品だね)

ここでは、「artwork」という単語を使いましたが、「作品」には「work」や「artwork」、「piece」などの言い方があります。

「〇〇テイストの代表作だね」

「テイスト」は、美術・芸術作品の世界観や様式などを総合して表現するときに使われています。

This is a masterpiece of the Romanticism taste.
(これはローマン主義テイストの代表作だね)

「masterpiece」は、「代表作・傑作」という意味の単語で、文学や映画・舞台作品など幅広いジャンルで使うことができます。

「これは、〇〇を題材にした名作だ」

何を題材にした作品かは、美術・芸術作品の基本ともいえます。基本のフレーズをしっかり使いこなしておきたいですね。

This is a great work about a still life.
(これは、静物を題材にした名作だ)

「名作」は先ほどご紹介した「masterpiece」としても問題ありません。「題材にした」というと、思わず難しく考えてしまいますが、「about(〜に関する)」で十分に伝えることができます。

日本語を直訳することなく、「伝えたいこと」をシンプルに表現するようにしましょう。

感動・感想を伝えるための英語フレーズ

素晴らしい作品を鑑賞したら、その感動や感想をしっかり言葉にすることで、英語ならではの表現力も併せて身につけることができます。

ここでは、感動や感想を伝えるときに使えるフレーズを学んでいきましょう。

「こんなすばらしい作品を観たことがないよ!」

この表現は、いろいろな場面で応用できる便利フレーズなので、基本型を使いこなせるようにしましょう。

I have never seen such a wonderful work before!
(こんなすばらしい作品を観たことがないよ!)

「seen such a wonderful work」の部分を感動した対象に合わせて変えることで使い回すことができます。例えば、おいしい料理の場合は、動詞を「had」にして対象を「a delicious meal」とするだけで次のように感動のフレーズが完成します。

I have never had such a delicious meal before!
(こんなにおいしい料理を食べたことがないよ!)

「特にこの作品が最高だよ!」

いろいろと観たけど、「これが一番!」という表現も、絵画をはじめあらゆる作品に対して使うことができますね。

I especially love this artwork!
(特にこの作品が最高だよ!)

「especially(特に)」を使うことで、気に入った気持ちを強調しています。

「言葉にならないくらい感動したよ!」

英語には、感動を伝える表現が数多くあります。その中でも、よく使われる強い感動を伝えるためのフレーズを覚えておきましょう。

I’m just speechless!
(言葉にならないくらい感動したよ!)

「speechless」という単語に、「言葉にならない」という意味が含まれており、ここに強調の「just」を付け加えることで、「まさに言葉にならないくらい」の感動だということを表現しています。

「ずっとこの作品が観たかったんだ!」

憧れの作品に出会えた感動は、「ずっと〜したかった」の表現を使って表現しましょう。

I have always wanted to see this work!
(ずっとこの作品が観たかったんだ!)

現在完了形と呼ばれる時間の流れを伝えることができる時制を使うことで、「ずっと観たかった」のニュアンスを出すことができます。

「これこそが傑作だよ!」

「これこそ」という強調の表現は、あらゆる場面で使い回すことができるので、この機会にマスターしておきましょう。

This is the very masterpiece!
(これこそが傑作だよ!)

「very」は「とても」という意味が有名ですが、「まさに」という強調の意味としても使うことができます。「This is the very mess. (これこそが混乱だよ)」というように、ネガティブなものに対しても使える万能フレーズです。

まとめ

美術・芸術作品といったアートの世界を英語を通してみることで、今まで気付かなかった視点に出会えるかもしれません。

Google Arts & Cultureといったオンラインで世界中の芸術作品にふれることができるコンテンツもあるので、この機会にアートを楽しみながら英語を学んでみてはいかがでしょうか。

表現の道具である英語も、一種のアートとしてとらえると、楽しみながら身に付けていくことができますよ。

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