英語で「好き」はlike、「嫌い」はhateだけを言えば大丈夫…ではありません!
日本語だと好き嫌いを表現する言葉は、普段の会話ではあまりバリエーションがありませんが、英語ではたくさんの表現方法があります。
今回はそういった人やものの「好き嫌い」を表す英語フレーズについて学習していきましょう。
「あなたが好き」の表現の違い
好きな人に対して使う”I love you.”日本語以上に非常に重い言葉です。
また、”I like you.”や “I like you very much.”などとはどう意味合いが違うのでしょうか?
ここでは好きな人に対して使える表現をご紹介します。
王道の「あなたが好き」
シンプルな「あなたが好き」
“I like you.”
ただし、“I like you very much.”と末尾にvery muchとつくと、友達として「あなたが好き」という意味合いにもなります。気になる異性に“I like you very much.”と言われたら、単に友達として大好きなだけかもしれません。
「あなたを愛している」
“I love you.”
この言葉は非常に重く、“I like you.”と言われてからの間が長かったり、ここまで至らない場合もあります。全てを受け入れ、どっぷりハマっている状態です。中には簡単に言う人もいるかもしれませんが、通常はこれを言うには相当勇気が必要です。
「愛しているけど、もう好きではない」
“I love you but I don’t like you anymore.”
「まだ愛はあるけれど、恋はしていない状態」です。カップルでも別れる際にこう言う人も多いですね。
その他の「あなたが好き」を表すフレーズ
I’m fancy you.
イギリス英語で使われます。特に性的に惹かれている場合に使われることが多いです。
be fancy V-ing/somethingはイギリス人が何かが好きな時によく使う表現です。
“Fancy a quick drink?”(何か飲みに行かない?)
“Sorry, I don’t fancy going out tonight.”(ごめんなさい、今夜は出かけたくないの。)
I’m fond of you.
“I like you.”より強い意味合いを持っています。特に長期間知り合いでloveの状態に近い場合に使われます。
また、be fond of V-ingの形になる場合は、長期間に渡ってずっと好きなことを指します。
“I’m fond of baking cakes.”(ケーキを作るのが好きです。)
I’m interested in you.
相手に興味がある状態で、まだ「好き」までは行ってない時に使われます。
I care for you.
相手を好きで、かつ心配したり思いやっている状態で、相手を大切に思って力になってあげたいと思っている状態です。
I care about you.
相手が自分にとって重要な場合に使われます。またcare forが主に人物に使われるのに対し、care aboutは物にも良く使われます。
例えば環境を重視しているなら、”I care about the environment.”といった具合になります。
care forと care about両方を使った文章例でニュアンスの違いを感じ取ってみましょう。
“Parents care for their children because they care about them.”
(親は我が子が自分にとって重要であるからこそ、大切に思っている。)
I’m crazy for you./ I’m mad about you.
「あなたに狂っている」=相手に夢中で首ったけの状態です。
同じような意味を持つイディオムで、be head over heels forというものもあります。
直訳すると「逆さま」という意味ですが、一般的には誰かに夢中な状態を表します。
“I’m head over heels for you.”
その他の「誰かが好き」を表すフレーズ
dote on
溺愛している状態を指します。自分の子供やペットに対してなどによく使われます。
“I dote on my kids.”(私は我が子を溺愛している)などのように使う
have a soft spot for
相手に「何でもしてあげたい」と思うほど大好きな状態を表します。人やペットに対して使われます。また、物に対しても使われ、「目が無い状態」を指します。
“I have a soft spot for John. I don’t know what to do.”(ジョンが大好き。どうしていいかわからないわ。)
“Terry has a soft spot for rescue dogs.”(テリーは保護犬のこととなると夢中だ。)
“I have a soft spot for Japanese cars.”(日本車に目がないんだ。)
adore
相手に夢中で、相手のことが頭から離れない状態を表します。また自分が大好きな物に対しても使われます。
“I adore him. I think about him all the time!” (彼に夢中なの。いつも彼のこと考えているわ。)
“I adore chocolate.”(チョコレートが大好きです。)
物やすることが「好き」な場合の表現
あることをすることが好きな場合の代表的な表現としてlike to do somethingとlike V+ingがすぐ思い浮かぶと思いますが、実は明白な意味合いの違いがあります。
普段何気なく使っている人も、ここでしっかり覚えておきましょう。
では「テニスが好き」という例文を使って説明します。
A: “I like playing tennis.”(テニスを「するのが楽しくて」好き)
B: “I like to play tennis.”(テニスを「することが自分にとっていいと思うから」好き)
違いがわかりますか?
もう少しわかりやすくするために、2つの文を一つにまとめた例を見てみましょう。
“I don’t like playing tennis when I’m tired but I like to play tennis.”
(疲れている時はテニスをするのは好きじゃないけど、テニスをするのは好きなんだ。)
つまり「疲れている時はテニスを楽しいと思ってできないから好きじゃないけど、テニスをすることは自分にとってプラスになるからやること自体は好き」という意味です。
他の例で言うと、例えばジム通いをしている人。
心からエキササイズが好きでジム通いをしているなら、”I like going to gym.”
エキササイズ自体はそれほど好きではなくても、体にいいと思っているのでジム通いすることが好きなら、”I like to go to gym.“となります。
「あなたが嫌い」の表現
「好き」の次は逆の「嫌い」を表す表現を見てみましょう。
“I don’t like you.” “I don’t love you.” ”I hate you.”以外にどのようなフレーズがあるのでしょうか?
I dislike you.
一般的に相手のことが嫌いな時に使います。
I detest you.
相手のことが大嫌いで尊敬する気持ちがなかったり、相手のモラルを疑っている状態の時に使います。
I’m sick of you.
相手が嫌いで、相手に何も期待をしない状態です。
You disgust me.
相手のことが嫌い、特に生理的に受け付けない状態を指します。
また、聞くに耐えない発言や行動をしたりした時に”You’re disgusting.”と言ったり、ショッキングで到底受け入れないことを指す時に、”It’s disgusting.”と言ったりします。料金が普通より高過ぎたり、ぼられたりした時に使ってみましょう。
You mean nothing to me.
文字通り相手が嫌いで自分にとって何の価値もない状態です。
I lost interest in you.
相手に興味がなくなった時に使います。「前は興味があったけど、今はない」という含みがあります。努力してアピールしていたのに、全然振り向いてくれなかった場合など。
I cannot bear you./I cannot stand you.
相手が大嫌いで怒りが湧いてくる状態です。「もう耐えられない」「我慢の限界」という意味が含まれています。
その他の「誰かが嫌い」を表すフレーズ
have got something against
相手のことが何か理由があって嫌いで、認めていない状態を指します。
逆にhave got nothing agasintは、相手を嫌いな理由がない場合に使われます。
“I don’t know what he’s got against me but he’s always criticising me,”
(なぜ彼が私を嫌いなのかわからないけど、彼はいつも私を批判している。)
“I have got nothing against foreigners.”(外国人に対して特に嫌いな感情はありません。)
despise
相手が大嫌いで、尊敬の気持ちがない状態を指します。
“I despise him for the way he treats other people.”(他の人に対する彼の醜い態度のせいで彼が嫌いです。)
物やすることが「嫌い」な場合の表現
最後に、何かが「嫌い」なことを表す表現をご紹介します。
嫌いにも程度があり、それも人それぞれで同じフレーズを使っているからといって、同じ感情程度かというと違うことも多々あります。
一般の感覚として単なる「嫌い」「気に入らない」程度であっても「大嫌い」を示すフレーズを気軽に使う人もいますが、ここでは一般的な「嫌い」の程度を説明しますので、基準にしてみてください。
have had enough of
ある物事や人に対して怒りや疲労の感情があり、嫌いな状態を表します。
ずっと我慢していたことに対して「もうたくさん」という感情です。
“I’ve had enough of the neighbour’s noise, so I called the police.”
(隣人の騒音に我慢できなくなったから、警察に電話した。)
be tired of
ある物事や人に対して疲れたりうんざりして嫌いな状態を指します。
have had enough of と同じような意味合いで使われます。
“I’m tired of hearing about politics.”
(政治の話はもう十分。)
not big on
ある物事に対して興味があまりない時に使います。
逆に好きなものに対しては、”I’m big on American sitcoms.”(アメリカのシットコムが大好き。)のように使われます。(sitcom = situation comedyの略で、シチュエーションを限定した一話完結型コメディのこと。ジェニファー・アニストンがブレイクした「Friends」は代表的なシットコムです。)
“My friends love going to clubs but I’ m not big on dancing.”
(友達はクラブに行くのが好きだけど、私は踊るのはあまり好きじゃないの。)
have a phobia about
ある物に恐怖を感じて毛嫌いしていることを表します。ゴキブリやクモ、高い所、注射などが大嫌いな時に使われる’表現です。
“I have a phobia about cockroaches.”(ゴキブリが大嫌いだ。)
abhor
特に道徳上の問題である物事や考え方が嫌いな時に使います。
“I abhor all forms of racism.”(偏見はどんな形でも嫌いだ。)
まとめ
いかがでしたか?ご紹介した以外にも、英語には本当にたくさんの「好き嫌い」の表現があります。日本語は「好き嫌い」をはっきり言わず、曖昧な表現をすることが多いのですが、はっきりした意思表示を好む英語ではこのように「好き嫌い」の表現が数多くあります。文化的背景の違いもあり、なかなかはっきりと「好き嫌い」について述べるのは難しいかもしれませんが、英語を話すときはきちんと意思表示をした方が誤解も防げます。
自分の意見を言ったり、相手に自分の気持ちをはっきりと伝えることが大事です。
機会があれば、ぜひご紹介したフレーズを活用してみてくださいね。
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