「大嘗祭(だいじょうさい)」って英語で言える?皇室と王室について外国人と話してみよう

公開日:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

元号(Imperial Era)が「令和」になり、emperor(天皇)のabdication(退位)やenthronement(即位)の様子が世界に紹介される中、イギリスでもPrince Henry(ヘンリー王子)のroyal baby(ロイヤルベビー)誕生が話題になりました。そこで、ニュースで見聞きする皇室・王室の英語を理解し、外国人と話すための知識と表現を紹介します。

皇室と王室の呼び方のルールを覚えよう

現在、世界に存在する「皇室」は日本だけ。イギリスなどその他に国にあるのは「王室」です。何が違うのか、呼び方はどのように異なるのか、基本的なことを押さえておきましょう。

king(王)とemperor(天皇)の違いは?

royalは「王の」で、imperialは「皇帝の」。イギリスなどの「王室」はroyal familyといい、日本の「皇室」はimperial familyと表現します。kingは基本的に「国」を治める人、emperor(皇帝/天皇)は複数の地域や国を統治する人で、一般にはkingよりemperorのほうが格が上、ということになります。

天皇陛下を「Emperor」と呼んではいけない?

日本のニュースなどで「天皇陛下」「陛下」と呼ぶように、英語でも天皇を直接Emperorと呼んだり、王や女王をKing、Queenとは呼んだりしません。一般には、以下のような敬称を使います。

His Majesty 天皇陛下/国王陛下
Her Majesty 皇后陛下/女王陛下
His Highness 殿下

王子、王女、日本の秋篠宮殿下などはHis/Her Highnessということになります。面と向かって呼びかけるときは、Your MajestyのようにYourを使います。

メーガン妃は「プリンセス」ではない?

イギリスでは、王家の血を引く人だけがPrincessという称号を使うことができ、キャサリン妃やメーガン妃は、公式にはPrincess Catherine、Princess Meghanとはなりません。故ダイアナ妃は皇太子妃となった際に、「Prince of Wales(ウェールズ公=皇太子の称号)の妃」という意味で、Princess DianaではなくPrincess of Wales(ウェールズ公妃)という称号を与えられました。

なお、イギリスのヘンリー王子は、子供のころからHenryではなくHarryという愛称で呼ばれ、今でも英語圏のニュースではPrince HenryではなくPrince Harryと呼んでいます。

「即位の礼」を英語で説明してあげよう

テレビで即位にまつわるceremony(儀式)を見て、皇室の行事に興味を持った人もいるのではないでしょうか。令和元年5月1日に行われたのは一部の儀式で、10月以降にまたその他の儀式が行われます。

令和元年5月に行われた儀式

inheritance ceremony of Kenji and others
(剣璽等承継の儀)

inheritanceは「承継」。Kenji(剣璽)は三種の神器のうちの剣と勾玉のこと。

three sacred treasures
(三種の神器)

mirror(鏡)、sword(剣)、jewels(勾玉)のことを言います。

rite of audience after the enthronement
(即位後朝見の儀)

文字通りには、「即位の後の謁見の儀式」ということ。

令和元年秋の儀式

enthronement ceremony
(即位礼正殿の儀)

外国の国王の「戴冠式」に相当します。

celebration parade
(祝賀御列の儀)

court banquet
(饗宴の儀)

grand thanksgiving rite
(大嘗祭)

内容を説明すると、first ceremonial offering of rice by newly-enthroned Emperor(新たに即位した天皇による、米を供える最初の儀式)となります。

皇室・王室関連の英語表現

monarch 君主
reign 統治
on the throne 王座/玉座に就いている
heir [エア] 後継者
first in line of succession 継承第一位

A: We are having the enthrone ceremony in October. The celebration parade and the court banquet will be held.
(10月に即位礼正殿の儀があります。祝賀御列の儀や饗宴の儀が行われます)
B: Sounds interesting. In the UK, Prince Charles is the heir to the throne. Who is the first line of succession in Japan?
(興味深いですね。イギリスでは、チャールズ皇太子が王位継承者です。日本の第一継承者はどなたですか?)
A: Prince Akishino. His son, Prince Hisahito is the second.
(秋篠宮殿下です。ご子息の悠仁さまが、第二位です)

まとめ

英語の表現を見ていると、「祝賀御列の儀」はつまりcelebration parade(お祝いのパレード)、「饗宴の儀」はつまりcourt banquet(宮廷での宴)なのだということがわかります。日本語では定められた耳慣れない言い方を使うため、英語のニュースのほうがむしろわかりやすいことが。海外の報道にも目を向けるようにすると、皇室関連の行事についてよりよく理解できるようになるかもしれません。

参考記事:
「退位」「即位」を英語で言うと?世界唯一の『天皇』にまつわる英語を知っておこう!https://www.rarejob.com/englishlab/column/20190210/

Please SHARE this article.

英語を話せるようになりたいなら
学習のプロにみてもらおう

英語を学んできたのに、いざ話そうとなると全く言葉が出てこない、その原因は圧倒的にアウトプット量が不足していることにあります。
英会話の経験量を増やしたいなら断然オンライン英会話がおすすめ。1日25分だけ英語を話す習慣が鍵を握っています。高いお金を払って海外留学する必要はないのです。

無料登録しておくとお得な情報が届きます

今すぐ無料体験する

最適な学習サイクルが
レアジョブ英会話ひとつで完結

レアジョブ英会話の新しい学習体験 レアジョブ英会話の新しい学習体験

※「ソロトレ」は有料会員様のみご利用いただけます

レアジョブ英会話なら、英会話レッスンはもちろんのこと、「聞いて話す」発話トレーニング「ソロトレ」や一歩一歩英語力を積み上げられるオリジナル教材など、オンライン英会話市場で長年培ってできたコンテンツを豊富に取り揃えています。(追加料金なし/教材無料)苦手を克服したいなら使うべき選りすぐりのコンテンツです。

利用者インタビュー

無料登録~7日以内なら初月半額

今すぐ無料体験する

編集部おすすめ記事

英語に関する最新記事を
メルマガでチェックしよう!

メールマガジンを購読する