気温も下がり、心地良く過ごせる季節、秋。
美しい虫の音色や中秋の名月だけでなく、栗やさんまなどの味覚も魅力の一つ。
日本人が昔から自然を愛で、「風情」を楽しむ文化を大切にしてきたことは、「お花見」や「お月見」、「紅葉狩り(もみじがり)」といった日本独特の文化にもみられます。
今回は「紅葉狩り」におすすめの名所をたどりながら、英語で紅葉狩りについて説明する際に役立つ単語や例文をいくつか紹介します。
「紅葉」は英語で何て言うの?
漢字で書く「紅葉」には、植物としての「モミジ」という意味と、秋になり葉の色が赤や黄色に変わっていく「こうよう」の意味があります。
日本でよく見かける「モミジ」ことイロハモミジは、英語で、“Japanese maple”と言います。“maple”とは「カエデ」の英訳、そしてカエデとモミジは、日本での呼び方が違うだけでおなじ植物のことを指しています。
一方で「紅葉(こうよう)」のことは英語で、“autumn leaves” “autumn foliage” “autumn colors” “fall leaves” “fall foliage” “fall colors”と言います。“autumn” も “fall” も「秋」を意味しており、イギリスでは “autumn”、アメリカでは “fall” が一般的に使われていますが、どちらでも通じます。
autumn / fall leaves
autumn / fall foliage
autumn / fall colors
“leaf” は単数形で一枚の葉っぱという意味、“leaves” は複数形を指します。 “autumn foliage” の “foliage” は「枝葉」という意味ですが、ここでは木の葉っぱ全部という意味になります。
日本では、美しい四季の自然を細かに表現するため、花鳥草木にまつわる言葉が多く作られてきました。日本語では「紅葉」と一言で表現できますが、英語にはぴったりな単語が存在しません。
“紅葉する”と言いたいときには、“The leaves turn yellow” “The leaves turn red” と表現します。各文の後に、“in the fall” “in the autumn”(秋に)と加えると、秋の紅葉というニュアンスを表現できます。
The leaves turn yellow.
The leaves turn red.
「紅葉を楽しむ」と伝える場合には、“appreciate” を使います。「感謝する」以外にも、「~の良さがわかる」、「価値を認める」という意味です。「愛でる」は意訳ですが、日本人が昔から紅葉の美しさの価値を認め愛してきた、というニュアンスの例文です。
Japanese people have appreciated the beauty of fall foliage since ancient times.
(古くから、日本人は紅葉の美しさを愛でてきました。)
海外の知人を連れて、紅葉の名所に出かけよう!
ベストな時期、場所を伝えるための表現
北海道から九州まで紅葉の名所は、全国に沢山あります。紅葉シーズンに海外から友人・知人が来るときは、訪問する地域の紅葉の名所を調べておくといいでしょう。
So, when should I come to Japan for the autumn foliage?
(じゃあ、紅葉狩りのためには、いつ日本に行けばいいのかな?)
とたずねられたら、次のように教えてあげましょう。
The best time to see the autumn foliage in Japan is from mid-November to mid-December.
(日本で紅葉狩りにベストな時期は、11月中旬から12月中旬です。)
もちろん北海道から九州まで紅葉狩り前線は異なりますので、例年のデータなどをチェックしながら適切な時期を教えてあげてくださいね。
また、日本には紅葉の名所がいくつもあります。その代表的な場所が「京都」。ざっと挙げるだけでも「永観堂」「嵐山」「清水寺」「円山公園」「金閣寺」など、有名な場所がたくさんあります。皆さんが自分の知っている紅葉の名所を伝えたい時は次のようなフレーズを使ってみましょう。
“Eikando” in Kyoto is famous for its autumn foliage.
(京都の「永観堂」は紅葉の名所です)
“famous for its~” は「~の名所です」「~で有名です」という意味になります。海外の人に紅葉の名所を紹介するとき、使いやすい表現です。
ちなみに京都の永観堂は、「秋はもみじの永観堂」と言われるほど、美しい紅葉狩りのできるスポットとして知られています。古くは古今和歌集にも、その美しさが詠まれています。
ほかにも金閣寺も、大変人気なスポットです。春は桜、秋は紅葉を背景に黄金に輝く佇まいは、他には無い光景ですし見応え抜群。あまり日本のことを知らない外国の人にも、きっと喜んでもらえる紅葉の名所と言えるでしょう。
海外からの友人・知人が、好奇心旺盛でちょっと変わった紅葉狩りを体験したいということならば、大阪府箕面市にある、「箕面の滝」へ案内してみるといいでしょう。ここでは「モミジの天ぷら」が、土地の名物として有名です。
“Japanese maple tempura” is a local specialty at “Minoo falls.”
(「モミジの天ぷら」は「箕面の滝」の名物です。)
“local specialty” は「土地の名物」という意味で使われます。
この「モミジの天ぷら」は、料理の天ぷらの様なタイプのものではなく、衣に包んで揚げたモミジに砂糖がまぶしてあり、カリカリと食べるタイプの “sweets”(お菓子)です。
箕面の滝付近で、紅葉狩りのシーズン中のみ、地元のお店が販売しています。袋に揚げたてを入れてもらって、食べながら紅葉狩りを楽しむこともできます。
材料のモミジは、その辺に落ちているのを拾ったものではなく、食用のモミジとして育てられている木から採取し、塩漬けにして1年以上寝かせてあるものだそうです。1年以上の手間がかけられた “Japanese maple tempura” は、海外から遊びに来た人へのおもてなしアイテムとしても、喜ばれるでしょう。
写真を撮ってもらう/撮ってあげるときの表現
美しい紅葉の光景を写真に収めたいと感じる人は多くいます。英語で「写真を撮っていただけますか?」とたずねる場合は “Could you take a photo?” と言います。
また、“~in the background”(~を背景に)を使って、背景に入れて欲しい対象を伝えることができます。
Could you get the temple and foliage in the background?
(お寺と紅葉を背景に入れてもらえませんか?)
例文のように、“foliage” だけで確実に紅葉を示していると伝わる状況では、“fall” や “autumn” 付ける必要はありません。
紅葉狩りと共に、日本文化でおもてなしを
日本らしい文化の一つ「紅葉狩り」は、春のお花見ほどは海外の人々に知られていませんが、美しい紅葉のある日本らしい景色は、日本文化に興味のある人々の目にとても魅力的に映るようです。
秋の行楽シーズンにあわせて海外の方のおもてなしをする機会があれば、「紅葉狩り」へと誘ってみてはいかがでしょうか?その際は、ぜひ今回ご紹介したフレーズや単語を用いて、紅葉を楽しむ文化について説明してみてください!
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