【英語の聞き取り】ワンランク上のリスニング力が身に付くスラッシュリスニングとは?

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単語が聞き取れて短い英文なら理解できるのに、長くなると意味が取れない…

あなたもそのような悩みはありませんか?
リスニングの勉強法としては、シャドゥイング、ディクテーション、大量に英語音声を聞き流すなどさまざまなものがありますが、同じ勉強法ではある程度のレベルまでは上達しても、行き詰まってしまうことがあります。

そこで今回は、ワンランク上の英語の聞き取りを目指し、長い文章でも英語の語順のまま英語を理解していくための勉強法であるスラッシュリスニングをご紹介します。

1. スラッシュリスニングとは?

そもそも、「スラッシュリスニング」とは一体どのような勉強法なのでしょうか。ひょっとしたら、「スラッシュリーディング」という言葉ならご存知の方も多いでしょう。スラッシュリーディングとは、英文に意味のまとまりである句や節ごとに、スラッシュ(斜線 / )を入れて区切ることで、そのまとまりごとに意味を取れるよう読み進めていく学習法です。

簡単に言ってしまえば、「スラッシュリスニング」とは、そのリスニングバージョンなのです。つまり、テキストを読むのではなく、音声のみを聞きながら意味のまとまりを区切っていくリスニング法を指しています。

「英語の語順のまま理解する」が身に付くスラッシュリーディング、リスニング

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スラッシュリーディングの場合、一つの英文を一文通してまるまる日本語に訳そうとするのではなく、文頭から順番に、英語の語順のまま、句や節単位で意味をとっていきます。実は、リーディングに限らずリスニングにおいても、この「英語の語順のまま理解する」というのが非常に重要なポイントとなります。というのも、長い英語を読んだり聞いたりできないという人のほとんどが、この語順のまま理解するという力が足りていない傾向にあるからです。

英語と日本語の大きな違いの一つに「語順の違い」があり、日本語の語順になるよう英語をいちいち巻き戻して意味を取ろう(戻り訳)とすれば、当然長い英文や複雑な英文になるほどその処理に時間がかかってしまい、「スピードについていけない」「意味が取れない」「英文の全体像がつかめない」といった問題が起きてきます。よって、英語を文頭からその順番通りに自然に意味を取る訓練は、英語上達の重要なキーとなるのです。

「英語の語順のまま理解する」というのは決して難しいことではなく、例えば、”I think this book is more interesting than that one”であれば「この本はあの本よりも面白いと思う」と訳すのではなく、「私は思う、この本はより面白い、あの本よりも」と文頭から自然な流れで意味を取っていけばよいのです。

2. 英語の処理速度が各段に上がるスラッシュリスニングの方法

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前述の通り、スラッシュリーディングは、英文を短く区切って、小さなかたまりごとに、その語順通りに意味を取っていくこと。そしてスラッシュリスニングとは、その英文のテキストを見ずに音声のみを聞きながら意味を取っていく方法です。

この訓練の効果を最大化するためには、初見の英文ではなく、スラッシュリーディングで用いた、あらかじめ意味や流れを知っている英文テキストを用いるのがおすすめ。それでは、スラッシュリスニングの具体的な手順について説明していきます。

① テキストと音声が揃っている英文を用意

意味の区切りごとにポーズが入っている音声があればベストですが、基本的には語学教材の付属のCDやスピーチ動画などで可。初心者の方はなるべくゆっくりした速度で英語を読み上げてくれる音声を選びましょう。

同じ内容のニュースを3つのレベル(速度)で読み聞きできる「News in Levels」や、比較的ゆっくり英文を読み上げてくれる「VOA」などがおすすめです。

② 英文を意味のまとまりごとにスラッシュを入れて区切る

スラッシュの入れ方に正解はありませんが、最初は細かく上級者になるほどより大きな単位で区切るのが理想です。人間が一度に記憶できる要素は7個前後だと言われているので、7語前後で収めるようにしましょう。以下は一例です。

The Coca-Cola Company, / the world’s leading carbonated drink brand, / is making major changes / to its packaging design, / under the company’s new “One Brand” marketing strategy. // The “One Brand” strategy / aims to unite / all of the company’s products / under one visual identity, / according to Coca-Cola’s Chief Marketing Officer, / Marcos de Quinto. Visual identity / refers to the overall appearance / of a product,/ including its name and logo.//

(出典:レアジョブ英会話公式記事教材 DAILY NEWS ARTICLE June 2,2016

それでは、このスラッシュを入れた英文テキストを読むために、スラッシュリーディングの方法をおさらいです。

③ スラッシュを入れた英文のテキストを読み、文頭から英語の語順のまま、スラッシュごとに意味を取れるようにする(スラッシュリーディング)

このステップを疎かにすると、この後のスラッシュリスニングで思うような効果を得られません。知らない単語や構文、文法がないようにしておき、英文の流れをしっかりと掴んでおいてください。

④ スラッシュごとの意味のまとまりに意識しながら音声を聞く

このときテキストは見ません。音声のみを聞きながら、意味の固まりに意識を集中し、音声が流れてくる順番通りに意味を取ることを心がけてください。最初はスラッシュで区切られている語のまとまりの意味が瞬間的に取れるように練習を行います。そしてそれが出来るようになったら、それぞれの意味のまとまりを結びつけ、全体的な意味が取れるようになるまで、繰り返し練習してください。

また、ポーズ(一時停止)の入った音声が用意できるのであれば、そのリズムに沿って上記の練習を進めていきましょう。ポーズが入っていないのであれば、聞きながらスラッシュごとにペンで机をコンとたたいたり、手のひらを軽くたたくなどすれば、意味の固まりを意識しやすくなることでしょう。

自分にベストな勉強法を見つける

いかがでしたでしょうか。
今の時代、ネットで検索すれば山のような数の英語学習法がヒットします。しかしそれらを全て実践するのは難しく、少しでも早く自分にあった勉強法を見つけ確立していくことが、英語上達への近道となります。

リスニングの伸びに悩みや疑問を感じている人は、ぜひ今回紹介したスラッシュリスニングを試してみてはいかがでしょうか。そして、単語だけでなく全体像を掴むワンランク上の英語の聞き取りができる力を身につけてくださいね。

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