英語ノートって、どう作ればいいの?現役東大生70人に聞いてみた!

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突然ですが、あなたはノート作りに自信がありますか?
後から見直したときにちゃんと理解できていますか?

学生をはじめ、TOEICや英検の学習者など、勉強にノート作りはつきものです。しかし、“どのようにノートを取れば知識として定着化しやすいのか”、これはほとんどの学習者の永遠の疑問でもあり課題です。

そこで、われわれRareJob English Lab編集部は、“勉強のプロ”である現役の東大生70人にアンケート調査を実施しました。彼らのノート作りには一体どのような共通点や特徴が見られたのでしょうか。実際のノートのスキャンと共に検証していきます。悩める全ての英語学習者の方、必見です!

1. 東大生の英語ノート作り そのこだわりのすごさ

「東大生のノートは見やすい!分かりやすい!」このような噂をみなさんも一度は耳にしたことがあるでしょう。そこでまずは、東大生の皆さんにこんな疑問をぶつけてみました。

Q:中学生や高校生の時、自分のノートを「見やすい」、「ためになる」と友人に褒められたことがありますか?
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調査の結果、約60%以上の方が「ある」と回答。過半数以上が、第三者の目から見てもキレイなノート作りをしていたことが分かります。

しかし、一口に「見やすいノート」「ためになるノート」と言っても、具体的に彼らがどんなノート作りをしているのかまでは分かりません。以下では、そんな東大生のノートにはどんなこだわりが見られるのか、掘り下げていこうと思います。

英語ノートは用途別に使い分けて知識を整理

Q:英語ノートをどのように使用していましたか?複数冊持っていた方は種類別でお答えください。(n=70)
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「英語用ノート」一冊に、板書や問題演習など全てをまとめていたという読者の皆さんは多いのではないでしょうか。しかし、上のアンケート結果からも分かるように、「一冊にすべてをまとめていた」と回答した東大生は2割程度と少なく、多くの人が「板書用」や「演習用」など、複数のノートを使い分けていました。

東大生の回答として多かったのが、テストに向けポイントを整理する際には板書用のノートを使って復習をし、その上で演習用ノートを使って自分が間違えた問題を確認(=弱点を明確化し克服)しているということ。つまり、後からノートを見直したときにポイントや弱点が分かりやすいように、ノートを使い分けて知識を整理しているのですね。

ちなみに、ノートの種類について質問したところ、ルーズリーフを使っていたと答えた人は全体の1割、罫線付きの閉じたノートが全体の6割でした。複数のノートを使い分ける以上、ページを紛失してしまう心配がなく、学習したことをその順番に整理できるため、閉じたノートを優先しているという意見も。さすがは東大生、勉強のプロですね。

英語ノートには視認性の高いカラーペンを使用

Q:英語ノートを書くときに、何色のペンを使用していましたか?
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この質問に対しては、1色のみと答えたのは全体の1割で、2色、3色のペンを使い分けている方が多くを占めながらも、4色以上のペンを使用している人は1割程度でした。それでは具体的に、どのような色のペンを使用していたのでしょうか。

Q:英語ノートに使っていたペンの色は何ですか?複数の色を使用していた方は複数の色でお答えください(n=70)
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この回答によれば黒、赤、青というベーシックな色合い、つまりは色が濃くて視認性の高いものを中心に使用している人が多いことが分かります。逆に、水色や黄色などのパステルカラーはほとんど使用されていません。

女子中高生を中心に、「キレイなノート」といえばパステルカラーのペンやラメ入りのペンなどを多数使用した、可愛いらしいカラフルなノートをイメージする人も多いかもしれません。しかし、それらのペンで書かれた文字は端的に言ってしまえば薄くて読みづらいため、記憶の定着は期待できません。

一方、東大生たちはくっきりと見やすい、視認性の高いカラーを中心に使うことで、学習効率を重視したノートを作っているのですね。

東大生は見やすさを重視して英語ノートを作っている!

Q:英語ノート作りであなたが一番こだわっているポイントは何ですか?
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最後の問いに対する回答を見たところ、ほとんどの東大生の出した答えは「見やすさ」となっていました。これは前述の内容からも分かる通り、複数のノートを使い分けることで知識の整理を行い、視認性の高いカラーのペンを使うことで見やすさと記憶への定着を促していることからも読み取ることができます。

また、「知らなかった知識は大きな字で書く」、「スペースを十分に空けて書く」、「字を綺麗に書く」など、特に目新しいものではないものの、そういった細かいこだわりを徹底することで自分に最適な「見やすいノート」を作る工夫をしていたという意見が多数ありました。やはり復習がものを言う勉強では、後から見返したときにストレスにならないよう、またポイントや間違えたところが一目で分かるようなノート作りをすることが重要なようですね。

その他にも「先生の雑談まで記録し、音読することで授業の再現ができるようにした」、「先生の発言や板書の内容をカテゴリー化した」という、ノートに先生の発言まで書き込み、ノートを見返した時に授業を再現できるようにした人も。「ここは重要だから、テストに出題する」という先生の発言も、東大生はしっかりと押さえていたのです。

2. 実例拝見!東大生の英語ノートを覗いてみよう。

Hさん(1年)

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もともと苦手科目だった英語に対策するために、復習用のまとめノートを作りはじめたというHさん。見事東大に合格した現在は、G1と呼ばれる学年トップ10%の英語エリートクラスに所属しているといいます。

そんなHさんの受験時代の英語ノートがこちら。

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授業で使った教材の白紙プリントをノートの左側に貼って右側に解き直した後、先生に質問して解説を追加するという工夫を通じて、学習した内容を一目に押さえられるノートが出来上がりました。

このノートを利用した復習方法とは、音読をして詰まったところを重点的に覚えるというもの。「音読して詰まるということは、構文や単語を理解できていないということ」、そんなタメになるアドバイスも教えていただきました。

Tさん(1年)

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東大1年生のTさんが持参してくださったのは、英文和訳対策用の自習用+板書用ノート。

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左側に予習をし、右側に板書をとるというシンプルな使い方ですが、面白いのがその徹底した色の使い分け

赤ペンは間違いの訂正のために用い、緑色で授業で学んだ表現など、補足情報をメモ、復習の際には青ペンで丸をつけたり目立たせたところを重点的に覚えればいいように自分ルールを設けたといいます。

たとえ字がきれいでなかったとしても、学習内容を振り返るときに大切なポイントを整理できるようにノートを編集することで「見やすいノート」は作れるということですね!

Sさん(2年)

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現在、バレーボールサークルの女子チームキャプテンを務めているというSさん。

そんなSさんが高校1年生だったときのノートは、これ自体が一冊の参考書!と言ってもいいような作り込みでした。

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基本的には前のHさんと同じく、ノートに授業で扱った問題のコピーを貼り付け、細かい文法事項をノート左側に、和訳を右側にまとめるというもの。

板書用ノートとは別に用意しているというこの復習用ノートは 「繰り返し見返すこと」を前提に作っているため、重要なポイントを太字で目立たせるなど、そのレイアウトから配色にいたるまで細かなこだわりが込められていました。

まとめ

いかがでしたか?

「きれいなノート」と聞いて、イラストを沢山載せた、カラフルなポップなノートを想像した方も多いかもしれませんが、東大生たちの英語ノートを実際に覗いてみると、肝心なのはなによりも復習を最優先にした知識の整理

通っている塾などでノートの作り方を指定されるケースもあるようですが、お話をうかがった東大生は皆そこに独自の工夫を加えてオンリーワンのノート作りをしていました。

皆さんも、TOEIC対策などで本腰を入れて勉強する時は、東大生たちを見習って「見やすいノート作り」を心がけてみてはいかがでしょうか?


東大生だって英語はできなかった!?全学で導入された英語教育改革プログラムの全貌/東京大学 工学系研究科 森村准教授

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