仕事で英語を使いたい会社員は、TOEICは何点まで、どう勉強すればいい?【国内でグローバルに活躍する英語学習法 #2】

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前回から、【国内でグローバルに活躍する英語学習法】というテーマでコラムを書かせていただいています。

前回の記事:一日も早く英語を仕事で使うために【国内でグローバルに活躍する英語学習法#1】

国内で英語を使って活躍したい方が、具体的に何をどれぐらい勉強すればいいか、英語学習後に実際に英語を使うようになった現役の会社員として、その過程で感じてきた本当のところをお伝えできればと思っています。

特に有効な学習として、3つ挙げられます。
1.TOEIC
2.個人練習
3.対話によるロールプレイング

今回のテーマは、そのうちTOEIC(リーディングとリスニングの方のテスト)についてです。

なぜTOEIC?

まず第一に、国内の企業に自分の英語スキルをアピールできる可能性が一番高い指標だからです。
圧倒的多数の企業が英語スキルを測る指標として採用しているため、スコアが700点だとどれぐらい、800点だとどれぐらい、という目安になりやすいんですね。
もし、ご自身が勤務する会社や転職したい会社が別の試験を指標として使っているのであれば、その試験を活用した方がいいでしょう。

次に、たとえ当初の目的がスコアアップそのものであっても、その対策を行っていく過程で、仕事で英語を使う上で必要なリスニングとリーディングのスキルが、しっかりと身についていくためです。
テクニックだけでは高いスコアが取れないテストだと思いますし、問題の内容も、オフィスの内外で実際に起こり得るシチュエーションが登場し、使われる語彙もそのままビジネスで使えるようなものばかりです。

5月から改訂されるテストの内容には、リスニングでは図を参照したり話し手が3名になったり、リーディングではテキストチャットのやり取りが出たりするようですので、より現実の仕事の場面に近い、実用的な問題になるように感じています。

スコアは何点を目指せばいい?

人によって、状況によって目標スコアはもちろん変わってきますが、会社からは特にスコアを求められておらず、ご自身で設定するのであれば、目安として800点を挙げさせていただきます。

ご参考までに、僕自身が現場で実感してきているTOEICのスコアと仕事で英語を使う際の状況を書かせていただきます。

・600点前後・・・仕事で使う英語が聴き取れない箇所、素早く正しく読めない箇所が多い。
・700点前後・・・聴き取れる箇所とそうでない箇所、読める箇所とそうでない箇所の差が大きい。
・800点前後・・・聴き取りと素早く読むことにおおよそ困らず、困ったとしても代替手段で対処できる。
・900点前後・・・聴き取りと読むことに、おおよそ困らない。

それなら、900点を目指せばいいのに、なぜ800点を目安としているのかと思われるかも知れません。次に、その理由について書いていきます。

TOEICの他に必要なことは?

TOEICの学習に力を入れて取り組むと、700点ぐらいまでは順調に伸びていく人が多いです。
その後800点到達までには時間のかかり方が増え、900点到達までには、さらに多くの時間がかかる場合が多いです。

もし、その期間中に英語を仕事で使うチャンスが巡ってきたとしても、「英語を話す、英語を書く」という練習を全くやっていないとすると、その機会を見送らざるを得ない場合が多いでしょう。
なぜなら、仕事はそもそもアウトプットなので、仕事で英語を使う際にアウトプット(話す、書く)が全くないケースはあまりないためです。

また、仕事自体のスキルを高めるための時間も必要ですから、英語を話す、書く練習と併せて、限られた時間をやりくりするためには、「チャンスを逃さないよう、800点を目指しながら、英語を話す、書く練習もしていく」「その上で、TOEIC900点が自分にとってチャンスを得る可能性が高まる、またはどうしても取りたいのであれば、目指す」という学習法をおすすめします。

仕事そのものは専門性を特化させた方が活躍できる機会が増えると思いますが、英語は言語なので、実用する上ではバランスが重要だと感じます。
得意箇所を伸ばすのも素晴らしいことですが、苦手をつぶすことを優先すると得意箇所も伸びやすくなりますし、苦手箇所をそのままにすると、得意箇所の伸びもある段階で鈍ってきます。
決定的な苦手を作らないよう勉強と練習に取り組んでいくことが、国内で英語を使うチャンスを逃さないための学習法と言えます。

どう勉強すれば、仕事に活かしやすくなる?

TOEICの問題集にある英文を、試験問題とだけ思うのではなく、実際のビジネスの場面に自分がいるとイメージして、音読したり、一部分を自分のシチュエーションに合うように変えて作文(タイピングと音読)したり、PART3の会話文を使ってオンライン英会話などの先生とロールプレイングしたり、というふうに活用していくと、本当の仕事の場面でそのまま使えるので、とても有効です。

何時間ぐらい、何ヶ月ぐらいを目安に勉強すればいい?

1日平均3時間以上、というのが目安になるでしょう(TOEIC対策以外の学習も含めて)。

ご参考までに、僕の場合は「TOEICの問題集を初めて解いたらほとんどわからなくて、採点を途中でやめた」(300点ぐらいだと思います)という状態から、800点突破(890点)を取るまでに費やした時間は、1日平均4時間の学習×1年4ヶ月です。

1日数時間の学習を毎日休まずに数ヶ月以上続けるコツは、平日に極端に少なく、休日にたくさんやろうと計画するのではなく、毎日のばらつきを抑えてバランスよく続けられるよう設定することです。

スポーツジムでも楽器でも、特に最初の頃は毎日一定量やり続けることが、習慣化と定着化につなげるために、また効果を高めるために必要なことだと思います。
英語学習も、それと同じなんですね。

今回の記事は以上です。ご参考にしていただけたら、大変幸いです。

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