【Book Review】英語初級者にもやさしい！ わかりやすく、モチベーションもアップする英語学習法書籍

まずは、English Pathで女性に人気のコラムを書かれているROMYさんこと、有子山博美さんの著書をご紹介します。有子山さんは、英語教材のプロデューサーであり、数多い英語学習法の著者であり、さらに、イラストレーターとしても活躍されています。本書は有子山さんご自身で書かれたイラストをふんだんに使って、イメージで英語をとらえてみよう、という新たな試みを実践した英語学習書。かわいらしいイラストに、英語を勉強するモチベーションも高まります！

例えば、[listen]と[hear]も、絵を見れば違いがわかりやすく、すっと頭に入ってきます。たくさん意味のある単語もイメージに基づいて考えれば覚えやすい。とても理にかなった英語学習法ですね。

本書では、英語学習に関わる104ものコツを、6つの章で構成し、挫折しない方法、単語、英会話力、文法力、リスニング力、モチベーションについて解説しています。

著者は「レアジョブ英会話ユーザー」で、現在は予備校の先生をしている坂口雅彦さんです。

一つひとつのコツが親しみのある文章で紹介されていて、日々の何気ない行動を英語学習に結び付けるヒントが満載。「これならできそう！」というトピックスがたくさん詰まっています。

それでは、本書でご紹介されている挫折しない工夫をひとつご紹介しましょう。

「英語の勉強の前に、旅行の申し込みをしてしまう！！」

「いつか英語をしゃべれるようになりたいなぁ」とお考えの方にも、そして時間に余裕を持って目標を立てている方にも、この方法は効きそうですね。間近に少しハードルの高い、でも楽しみな目標をつくることで、挫折を予防し、さらに英語学習に対するモチベーションをぐんぐん上げることができるのではないでしょうか。

English Path読者のみなさんに向けて、著者の坂口さんからコメントを頂きました！

CDをただ聞き流していても、絶対に英語はある日突然できるようにはなりません。英会話はスポーツと同じです。テニスを始めたばかりの人が、テニスがうまくなるコツを教えてくれるDVDを何度見たってうまくはならないでしょう。

実際に自分でどれだけやってみて、体験するかが大切なのです。「週1回の練習でうまくなりますか？」といわれれば、やらない人よりはましなのではないか……。というのが私の答えです。週1回よりも週2回のほうがいいし、週3回できるならもっといい。いちばんいいのは毎日やることです。英会話も同じです。日頃から「英語で話してみよう」という思いが自分に根付いてこないと、決して英語を話せるようにはなりません。最初は大変な努力が必要です。でもその努力を続けていると、それはいつのまにか習慣になります。その時は、あなたも英語で話すことが苦にならなくなっていると思います。「努力」が「習慣」に変わったとき、英語が話せるようになるのです。

今回、私は本を出版させてもらいました。帰国子女にはわからない、日本人の悩む視点から解決策を書いたつもりです。リスニング力を身に付ける効果的な復習法は？　単語がなかなか覚えられないが、どうしたらいいのか？　等、単語の覚え方ひとつをとっても、60ページを割いて、経験に基づく具体的な秘策を書かせてもらいました。よかったら書店に出向いて、この英語学習法の本を読んでみてやってください。

坂口雅彦

まだまだ暑い夏ですが、　英語学習法について書かれたこの2冊を参考に、楽しみながら、じっくり英語の勉強を続けてみませんか!?