英語発音練習のコツ!【子音 L/R,H/F,B/V編】|RareJob English Lab

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みなさんこんにちは。No.1オンライン英会話スクール「レアジョブ英会話」が運営する、英語情報メディア「Rarejob English Lab」ライターの石田です。
前回の記事では、「なぜ発音を学ばなければいけないのか」「どれくらい上達する必要があるのか」について、私なりに徹底解説させていただきました。

今回からは、具体的な発音の練習方法を紹介してまいります。

よく、「日本人には発音の才能がない」と言われます。何年も語学をやっているのに、ちっとも発音が上手くならないのは、日本人に才能がないからだ……というような嘆きです。

元落第生として、語学が上達せず落ち込む気持ちはよくわかります。しかしながら、いったん冷静になって考えてみてください。発音は「舌・歯・唇・頬・喉・肺」という、人体の生理器官を使ってするものです。日本人に才能がないのであれば、日本人のこれらの器官が他の国の人に比べて劣っているということになります。でも、そんな話を聞いたことがあるでしょうか。

発音を練習するということは、ある音を出すための生理器官の使い方を学ぶということです。
必要なのは、その音をどうやって出すかを理論的に学んで、練習することだけです。

1)発音を勉強する目的

発音を勉強すると自信をもって話せるようになる。
発音を勉強するとリスニング能力が向上する。
発音を勉強すると教養のある人だと思ってもらえる

前回の記事でお話ししましたが、これらの理由から、私は発音の勉強は全ての学習者にとって有益だと思っています。やみくもに「ネイティブ発音」を目指す必要はなく、学習目的に合わせて必要最低限のものを身につければOKです。

その「必要最低限」の発音が、今回ご紹介する子音になります。

2)日本人最初の壁! 「ラリルレロ」vs “R” [r]

「日本人は”L”と”R”の区別がつかない」とはよく言われます。日本人の自虐ネタの鉄板でもあります。しかし、しっかり発音の仕組みを理解して練習すれば、5分もかからず発音できるようになります。

そもそも、なぜ日本人はこの2つを区別できないのでしょうか?
答えは単純で、日本語の発音のシステムには”R”の音がないからです。
無いものは区別できないので、私たちには”light”も, ”right”も同じ「ライト」にしか聞こえません。

“R”と”L”の内、日本語のラ形の音に近いのは”L”の音です。

試しに、「ラ・リ・ル・レ・ロ」とゆっくり発音してみてください。
舌の先が、上の歯の付け根にあたりませんか?
ラ行の音は、舌先が上の歯の付け根にぶつかることで出す音です。

英語の”L”[l]の音も、基本的にはこれと同じです。
舌と上の歯の付け根が接触することで、ラ行や”L”の音が出ます。日本語よりも気持ち舌をべったりと歯につけると英語らしくなります。

2)-1 “R”の発音のコツ

”R”の音はどうやって出すのでしょうか。
その前に、一般的に信じられている誤解を解いておきたいと思います。

「”R”は巻き舌である」

これは決して正しくありません。ただ舌を巻いただけでは、”R”の音にはならないからです。”R”の最大のポイントは、「舌先が口の中のどこにも触らない」ことです。舌先が歯茎に触ることで発音する”L”とはこの点で全く違います。

“R”の音を出すためには、予備動作が必要です。「ウー」と言ってみてください。声を出すのをやめて、口の形だけそのままにしてください。これが”R”を出すための「ウの構え」です。その状態で、舌先がどこにも触らないようにしながら「ラ」と言ってみましょう。どうでしょうか、「ウゥア」のようななんとも言えない音が出ますよね? これが”ra”の音です。
自分で出せるようになるとわかりますが、この音は「ら」とは似ても似つかない奇妙な音です。この奇妙さを理解できることが、”L”と”R”を区別する第一歩です。

今度は同じ口の構えで、ゆっくり「ラ・リ・ル・レ・ロ」と言ってみましょう

「ウの構え」を作ります。
その状態で、舌をどこにもつけずに、軽く反らせます。
ゆっくりと、「ラ・リ・ル・レ・ロ」と言ってみます。舌先がどこにも触らないように注意してください。

「ウゥア・ウゥイ・ウゥウ・ウェエ・ウォオ」のような、ラ行の音とかけ離れた、何とも言えない音が出たら、それが正解です。

2)-2 “L”と”R”まとめ

“L”[l]
・日本語のラ行の音に近い
・舌先が上の歯の付け根にくっつくことでこの音が出る
・日本語のラ行より、舌をべっとりと歯の付け根にくっつける

“R”[r]
・日本語のラ行とは似ても似つかない
・ただの巻き舌ではない。一番大事なのは「舌先がどこにも触らない」こと!
発音する準備動作として、まずは「ウの構え」を作る
「ウの構え」の状態で、舌を軽く反らせる
舌先をどこにもつけずに「ラ・リ・ル・レ・ロ」
→「ウゥア・ウゥイ・ウゥウ・ウェエ・ウォオ」のような、日本語では書きあらわせない音が出たらそれが”R”!

これが、日本人を長く苦しませてきた”R”の音の攻略法です。
「舌先が接触すると”L”」、「舌先がどこにも接触しなかったら”R”」これが鉄則です。

2)-2 “L”と”R”の練習問題

音の区別ができるようになったところで、さっそく練習してみましょう。

第一問
a. R
b. L

このアルファベットは何と発音するでしょうか?
つづるとすれば、”arl”, “el”のようになります。無理やりカタカナで書くと、「アーゥ」「エーゥ」です。単語の末尾の”T”, ”D”, ”L”の音は、舌先を上の歯の付け根に軽く当てるだけで、強く発音はしません。

第二問です
a. lead(導く)
b. read(読む)

aは、舌をべったり上の歯の付け根にくっつけて「リーd」です。ところで、この”D”のような、子音だけで終わる音は、口の力を抜いて小さく「ゥ」と付け加えるときれいに聞こえます。日本語の様にはっきりと「ド」と読んでしまうと、かなり聞き取りにくくなるそうです。

bは、まず「ウー」と軽く発音して、ウの構えを作ります。その状態で、舌先を口の中のどこにもつけず、少しだけ後ろに反らせて「リ」と発音しましょう。「ウゥィー」のような変わった音が出たら成功です。

第三問です
a. play(遊ぶ)
b. pray(祈る)

別の子音が前に来ていても、出し方のルールは同じです。日本語のラ行のように、舌先を前歯の根元にくっつければ”L”の音に、「ウの構え」から舌先をどこにもつけずにラ行を発音すれば”R”になります。

※ dry, try
“T”,”D”, “L”の後の”R”はとても発音しにくくなります。”R”は舌先をどこにもつけずに出す音ですが、 “T”,”D”, “L”の音は舌先に歯の根元にぶつけて出す音だからです。一度舌を歯の根元に当てておいて、急いでウの構えをつくり、今度は舌を離して”R”を発音する……というあわただしい動きが必要になります。

では、どうやってこの音を出せばいいのでしょうか?

とある有名なビールのCMご存知でしょうか。「スープァー・ヂュラーイ」のCMです。日本人の耳には大げさに聞こえますが、あの発音は理にかなっているのです

実はネイティブスピーカーたちにも、”D”のすぐ後に”R”が来るような発音は難しいのです。そこで彼らは、「上の歯の付け根から舌を離し、一気に後ろに反らせる」というように、口の動きを簡略化しています。そのため“dry”をネイティブスピーカーが発音すると、「ヂュラーイ」のようになります。これは、もともとの“R”の音とはだいぶ違います。同じように、”try”は「チュラーイ」になります。困ったときには、あのCMを思い出しましょう。

3)「ハヒフヘホ」vs “F”[f]

“if”, ”for”など、英語の”F”の音は非常によく使われています。しかし、日本語にはこの音がないので、日本人はこの音を苦手としています。余談ですが、中国語にも”F”と全く同じ音があり、これも多くの日本人が苦戦しています。

“if”を「イフ」、”for”を「フォー」とカタカナで表記するので、”F”=「ハヒフヘホ」だと思ってしまう方が多いようです。しかし、英語の”F”は「ハヒフヘホ」とは全く違います。

「ハヒフヘホ」は、英語の”H”[h]と似ています。
一方、”F”の音は、ハ行とは似ても似つきません。

3)-1 “F”の発音のコツ

“R”を出すためにポイントになるのは唇と舌でした。
では、“F”を出すためには、体のどの部分を使うのでしょうか?
答えは上の歯と下唇です。

“F”の出し方
上の歯で、下唇の内側を軽く押さえます。
上の歯と下唇が触っているところに、息を吹き込みます。
上の歯と下唇の間のとても狭い隙間を、息が通り抜けます。この時、下唇にはこすれるような感触があります。息が通っているという感覚です。
この、息が上の歯と下唇の間でこすれる音が、”F”の音になります。

3)-2 “F”と”H”の違いまとめ

日本語で「ハヒフヘホ」という時、上の歯はどうなっているでしょうか? 間違いなく、下唇からは離れていると思います。これでは、こすれる音は出ようがありません。「ハヒフヘホ」は”F”とは全く違う音なのです。

英語の”H”の音は、日本語の「ハヒフヘホ」とかなりよく似ています。時間がなければ、特別練習しなくても構いません。「ハヒフヘホ」のままで十分に通じるからです。

より高いレベルの発音を目指す方は、英語の”H”の方が、日本語のハ行よりも喉の奥に力を入れて発音していることを意識してみてください。喉の奥の方で、息を絞り出すように発音すると、英語の”H”により近くなります。

3)-3 “H”と”F”の練習問題

第一問です
a. H
b. F

このアルファベットはどう読むでしょうか。”H”は日本語に近く、「エイチ」と発音します。「エ」がアクセントなので、強く読んでください。

“F”は日本語にない音が入ります。綴ってみると”ef”と言ったところです。アクセントは”e”にありますので、まずは強く「エ」と発音します。その後に、上の歯で下唇を軽く押さえます。無理にカタカナで書けば「エーf」が近いです。

第二問です
a. he(彼)
b. fee(費用)

aの”he”は、日本語の「ヒ」と大体同じ要領で、少しのどの奥に力を入れて「ヒー」と発音します。決して難しい音ではありません。

bの”fee”は、まず上の歯で下唇を軽く抑えるところからスタートします。上の歯と下唇の間に隙間がないことを確認してから、接触しているところに息を吹き込む感じで”フィー”と言ってみましょう。しつこいようですが、上の歯と下唇が接触していないと、絶対に”F”の音は出ません。成功すると、下唇が息で擦られるような感触があります。

第三問です
a. heel(かかと・ヒール)
b. feel(感じる)

aの”heel”は、第一問と同じく、日本語の「ヒ」と大体同じ要領で、少しのどの奥に力を入れて「ヒール」と発音します。この時、最後の”L”の音ははっきり発音せず、上の歯の付け根に舌を添えるだけにするときれいに聞こえます。日本語で書きあらわせば「ヒーゥ」になります。

bの”feel”も、第一問と要領は同じです。まず上の歯で下唇を軽く抑えるところから始めましょう。上の歯と下唇の間に隙間がないことを確認してから、接触しているところに息を吹き込む感じで”フィール”と言ってみましょう。しつこいようですが、上の歯と下唇が接触していないと、絶対に”F”の音は出ません。こちらも最後の”L”の音ははっきり発音せず、上の歯の付け根に舌を添えるだけにするときれいに聞こえます。カタカナで書きあらわせば「Fィーゥ」になります。Fの音は、カタカナでは書きあらわせません。

4)「バビブベボ」vs “V”[v]

「ハヒフヘホ」と”F”の違いは、下唇を噛むか噛まないかでした。
全く同じことが「バビブベボ」と”V”の間でも言えます。

“very nice”をカタカナで書くと、「ベリー・ナイス」になります。”violin”をカタカナで書けば「バイオリン」です。”V”の音は、私たちの耳には「バビブベボ」と同じように聞こえるのですね。しかし実際には、この二種類は全く別の音です。

日本語で「バビブベボ」という時、上の歯は下唇に触りません。英語の”V”の音は、下唇を上の歯で抑えて、そこに息を吹き込むことで出します。やり方は殆ど”F”と同じです。

4)-1 “V”の発音のコツ

上の歯で、下唇の内側を軽く押さえます。
上の歯と下唇が触っているところに、息を吹き込みつつ「ビー」と言ってみます。
上の歯と下唇の間のとても狭い隙間を、息が通り抜けます。この時、下唇にはこすれるような感触があります。息が通っているという感覚です。
この、息が上の歯と下唇の間でこすれる音が、”V”の音になります。

4)-2 “V”と”B”の違いまとめ

“V”[v]はカタカナで書けば「ヴィー」になるでしょう。というよりも、「ヴ」というカタカナ自体が、この音を書きあらわすために後から作られたのです。ここからも、もともと日本語にはなかった音であることがわかります。

一方、”B”[b]は日本語の「バビブベボ」とほぼ全く同じ音です。こちらは上の歯と下唇をくっつけるのではなく、上下の唇を合わせて、そこに息をぶつけることで発音しています。口を大きく開いたままで「バビブベボ」と言えないのは、こういう仕組みがあるからなのです。

多くの方がを見て、V”が”F”の出し方とほとんど同じであることに気づかれたと思います。その通りで、この二つの音はとてもよく似ています。ですから、”F”をマスターするついでに”V”も学んでおくと効果的です。

4)-3 “V”と”B”の練習問題

第一問です
a. “B”
b. “V”

このアルファベットはどう発音するでしょうか。日本では「ビー」、「ブイ」が一般的だと思います。英語らしい読み方は、aの”B”は「ビィ」のようになります。「ビ」にアクセントがありますので、ここを強く読むと英語らしくなります。

一方”V”はどう読むのでしょうか。ここで、“V”の出し方を復習してみましょう。

上の歯で、下唇の内側を軽く押さえます。
上の歯と下唇が触っているところに、息を吹き込みつつ「ビー」と言ってみます。
上の歯と下唇の間のとても狭い隙間を、息が通り抜けます。この時、下唇にはこすれるような感触があります。息が通っているという感覚です。

このようにして「ヴィー」という音が出せれば成功です。

第二問です
a. bias(偏見)
b. via(○○を通過して)

どちら非常によく使われる単語で、意味は全く違います。しかし、私たちの耳には、訓練をしない限り同じ「バイア」としか聞こえません。

a.の”bias”は、”B”で始まっていますから、日本語の「バ」と同じです。ちなみに英語では、単語の最後の子音ははっきり発音せず、軽く音が出る程度で終わらせます。無理やりカタカナで書くとすれば、「バイアs」になるでしょう。

b.の”via”は”V”で始まっていますから、日本語の「バ」とは全く違います。

この通りの口の形を作ったうえで、「バイア」と言ってみましょう。ポイントは上の歯が下唇に触れていることです。離れてしまうと、絶対に”V”の音は出ません。「ヴァイア」のような音が出せれば正解です。

続いて第三問です
a, bury(埋葬する)
b, very(とても・すごく)

全く意味の違う二つの単語ですが、日本人の耳には「ベリー」としか聞こえません。

a.の”bury”は、”B”で始まっていますから、日本語の「バ行」と同じです。”bury”の”u”の音は”e”の音であることに注意してください。”R”にも注意しながら発音してみましょう。
「べウウィー」のような不可思議な音が出れば成功です。

b.の”very”は”V”の音で始まっていますから、まずは上の歯で下唇を軽く抑えるところからスタートです。歯と唇が接触したところに息を通しながら「ヴェ」と発音します。そのあとは舌を軽く反らせ、舌をどこにもつけないまま”ウゥィー”を発音しましょう。
「ヴェウゥィー」としか書きあらわせない、得体のしれない音が出せたら正解です。
中学英語の最初に習う単語が、実はこんなに難しいのです。

5)まとめ

いかがだったでしょうか。子音は口の使い方がわかりやすいので、少しの練習で簡単に発音できるようになります。この記事を参考に、是非トライしてみてください。

次回は、残った子音の内「サシスセソ」に関係する音について解説してまいります。

参考
関正生著『関先生が教える世界一わかりやすい英語の発音の授業』中経出版
竹林滋,斎藤弘子著『英語音声学入門』大修館書店

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